フットボールには夢がある。 〜 Futebol Arte 〜

静岡・掛川のフットボールコーチがフットボールな日々を徒然なるままに綴っていきます。

311

今年も3月11日が来て、過ぎていった。

 

7年前のあの日のあの時間、僕は当時働かせてもらっていた掛川JFCのキッズスクールの体験会の会場にいた。

体験会ということで大勢の幼稚園児の子ども達と氷鬼をやった後、休憩を入れて、ここからボールを使った練習に入る前に一度子ども達を集合させて座らせた瞬間だったと思う。

 

頭の中がグラグラと揺れるような感じがして、立ちくらみのような感覚に陥った。

特に体調が悪かったわけでもないので、疲れかな?くらいに思い、そのまま練習が始まった。

その数分後に公共の放送でサイレンが鳴った。幼稚園児と一緒に走り回っていた為、サイレンの内容は聞こえず、近くで火事があったのかなと思っていた。

 

練習終了後に東日本大震災が起きたことを知った。

TwitterやYahooニュースから流れてくる映像に言葉を失った。

その日のことはそこから覚えていない。

 

 

父方の祖父のルーツが宮城県石巻市の辺りにあるということで、とても他人事には思えず、本当に色んなことを考えた。

顔も覚えていないくらい何年も会っていない遠い親戚だけど、本当に気が気でなかったことを今でも覚えている。

 

僕が住む静岡県はもう何十年も前から大地震が来ると言われている地域。

子どもの頃から大地震が来た時の避難訓練は何度も何度もやってきた。

原発だって本当に身近にある地域。

 

いつ、このようなことがこっちで起きても全く不思議ではない。

 

たまたま自分は生かされているんだ。そう思った。

 

その中で何をしていけばいいのか?

 

大学に行く時も就職する時も、そこまで深く考えなかった「自分の人生」というものをそこから考えるようになった。

 

2年前に結婚し、家族が出来、その年の年末には長女が生まれる。

そんな時期だった。

 

 

 

そして、7年後の今がある。

 

あの日を境にして、色々なことを考え、イメージし、悩み、決断し、一歩踏み出して、多くの方のおかげでなんとかここまでやってこれた。

 

今思えば奇跡とした思えないようなタイミングや縁は一つや二つではなかった。

正直、何をやっていても不安で押しつぶされそうな時期もあった。

そんな中で背中を押してくれた方々や一緒に進んでくれた方々には一生感謝しかない。

その感謝は行動で示していかなければと思っている。

 

そして、今がある。

 

精一杯生きるということを自分なりに突きつめてやってきた。

飽きっぽい自分が唯一幼稚園の頃からずっと続けてきた一番大好きなフットボールという世界に今も携わらせてもらっていること。その世界で本気で生きていくということ。

 

毎年3月11日にはそんなことを思い、今まで以上に頑張らねばという1日にしている。

来年の3月11日は今以上に成長している自分でありたい。

 

東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

 

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フットボールには夢がある。

Hisamichinho