フットボールには夢がある。 〜 Futebol Arte 〜

静岡・掛川のフットボールコーチがフットボールな日々を徒然なるままに綴っていきます。

中3

ソーニョでは中学3年間の中で最も大切な時期は2つあると言っております。

※もちろん3年間という期間の全ての時間が大切なのは大前提です

 

 

それは「中1の夏が終わるまで」と「中3の秋以降」です。

 

前者は、小学生時代からボールサイズ・コートサイズ・ゴールサイズ・人数と全てが大人のそれに切り替わる期間。W杯と同じ規格での大人のサッカーの入り口です。

さらには、アインシュタインの有名な言葉を借りるまでもなく、今まで培ってきたフットボール観を大切にしながらも、ここから大きな世界に羽ばたいていける仕様にする為にソーニョとしての考え方や概念、そしてそれに必要な基礎技術と身体操作を徹底的に染み込ませる期間であり、大きな変化の期間なのです。

こちらについてはまた機会があればここにも詳しく書きたいと思います。

 

そして本日の本題は後者「中3の秋以降」です。

U-15年代の公式戦が10月中旬に終了してから3月末の卒団までの約5ヶ月。

ソーニョとしてはここの5ヶ月を本当に大切にしています。

 

公式戦やそれに伴うポジション争いといったプレッシャーから解放され、純粋にフットボールというスポーツと向き合える期間であり、15歳という多感な時期に次のステージでの自分や将来なりたい姿を思い描きながらフットボールに打ち込める期間だからです。

 

今までの経験上、この期間で本当に劇的に変わる選手が毎年多数います。

この期間に成長期がきて身体的にも大きく成長する選手もいます。

2月の今、リーグ戦があれば勝てたなぁ〜なんて毎年思います笑

 

ただ、それには大きな障害となる壁が立ちはだかります。

そう、受験です。

 

日本特有のこのシステムの中で、フットボールと向き合っていかなければいけない選手達。

自分の将来の為に、その過程での進路実現の為に、今までの2年半以上に学習とフットボールの両立が求められます。

だからこそ、そこには成長のキッカケがあると思います。

 

ソーニョは3月末までU-15メンバーもほとんど変わらずに活動を行います。

日々のトレーニングに加え、週末は練習試合やフェスティバルにも参加します。

引退などは存在せず、卒団までは彼らがトップチームであり、下級生は最後の最後まで彼らに胸を借ります。

 

昨年の1期生は最後の最後まで全員で変わらずに活動を積み重ね、ユース年代へ羽ばたいて行きました。

今年の2期生もそんな1期生と変わらずにソーニョとしてのスタンダードを継承しながらも、次のステージへの準備を積み重ねています。

 

1期生の背中を見て進んできた2期生の選手達が今、後輩達にしっかりと背中で示してくれていることが何よりありがたいことであり、クラブとしての誇りでもあります。

次のステージへの準備という目的もありますが、純粋にフットボールが好き・楽しい・面白いという気持ちを持ち続けそれを表現してくれる彼らに感謝しなければいけないのかもしれません。

 

このラスト5ヶ月で一気に成長できるように、そこまでの2年半の土台作りが本当に大切だと感じます。

 

先日行われた激闘杯というフェスティバルでは高校生相手に見事優勝という結果も残してくれました。

http://sonho.hamazo.tv/e7849607.html

 

 

私立入試も終わり、残すは公立組です。

そんな公立入試を控えながらも変わらずに活動に参加する彼らの姿から私自身ももっと頑張らなければというエネルギーやモチベーションをもらっています。

 

3/10には2期生のラストマッチとして滋賀県野洲高校に挑戦させて頂きます。

日本代表の乾貴士選手(エイバル・スペイン)を始め多くのプロ選手を輩出した言わずと知れた名門です。ソーニョでも毎年夏前にお世話になっています。

無理なお願いにも快く応えて頂いた野洲高校の皆様に感謝です。

 

彼らとの残り1ヶ月を思いきり楽しんでいこうと思います。

 

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フットボールには夢がある。

Hisamichinho